沙原 秀
神奈川県横浜市在住の創作画家。1965年、七色に輝く富士山との遭遇をきっかけに絵筆をもち、以来、独自の絵画を創作し、数多くの作品を発表している。1996年、サハラ夢美術館を設立し、代表作である「竹取物語」や「新世界(21世紀への旅立ち)」シリーズ等を常設展示中。また、絵画にとどまらず、自作自演の映像と語りをも創作し、各界のミュージシャンや笛・絃の名手とも共演するなど、ひとり語りの語りべとしても幅広く活躍している。 2009年、幻冬舎ルネッサンスより自伝的エッセイ『七色の招待席』出版。
雅号である沙原は、サハラ砂漠からイメージしたもの。若い頃より、まだ見ぬ広大な砂漠に惹かれていた。写真などで見る、あの漠々とした、言い知れぬ孤独感に憧れとロマンさえ感じていた。
なぜ 私は サハラに入るのか
オアシスを 求めに 行くのではない
自分自身の泉を 探しあてるために砂漠に入るのだ
-サン=テグジュペリ-
サハラは、何もない砂漠ではなく、何でもある「どんなものも 創造できる 砂漠の泉」である。これからも、ずっと、神秘とロマンを求める旅を続けるために、永遠に枯れない泉でありたい。
略歴
1965 | ある早朝、鮮明に輝く七色の山々に囲まれた白富士に出逢い、その神秘的な富士山の姿に感動した。絵筆を持ったのは、その時からである。 |
1977 | 絵画活動を続けるうち、二人展、個展等発表の場を持ち始める。 |
1984 | 渡欧中、約一ヶ月程の巴里滞在時に、自然の風景や建造物、さまざまな対象物に魅せられ、創造絵画への刺激と意欲を掻き立てられる。特に巴里での「カタコンベ」は印象強く、深い感銘を受けた(後に、この「カタコンベ」が沙原の作品「竹取物語」の中で語られるようになる)。 |
1985 | 沙原独自の内なる世界を創造し、普遍的、根源的な宇宙のテーマで象徴的に描くようになる。そのテーマをシリーズごとに創作する。 |
1985 ~ 1996 |
銀座を拠点として、個展・企画展等を中心に、数多くの作品を発表、各界より熱い評価を得る。 <テーマ(シリーズ)代表作品> |
1987 | 絵画・沙原秀の世界「竹取物語」より、自作自演の映像と語りを創作。以来、各界のミュージシャンや、笛・絃の名手とも共演。ひとり語りの語りべとしても幅広く活躍している。 |
1996 | サハラ夢美術館を設立。沙原秀の常設美術館(各シリーズを三ヶ月毎ローテーション展示)として、毎週末、金・土・日曜日に開館している。 |
1999 | 新シリーズ「新世界(21世紀への旅立ち)」を創作 |
2009 | エピソードの数々を紹介した自伝的エッセイ「七色の招待席」を出版 |
個展暦
1977 | 二人展 東京海上マリンテラス | 千代田区丸の内 |
1979 | 二人展(企画展) 田町ビルギャラリー(三菱自動車ビル) | 港区芝 |
1981 | 個展(企画展) 田町ビルギャラリー(三菱自動車ビル) | 港区芝 |
1983 | 個展(テーマ:火の鳥) 銀座アートホール | 中央区銀座 |
1983 | 個展(企画展)レストハウス | 東京都町田市 |
1985 | 個展(テーマ:月に憑かれたピエロ) 銀座アートホール | 中央区銀座 |
1985 | 個展(企画展) 三茶画廊ギャラリー | 横浜市中区山の手 |
1987 | 個展(テーマ:竹取物語) 銀座アートホール | 中央区銀座 |
1987 | 個展(企画展) ギャラリーアモルファス | 東京都町田市 |
1988 | 個展(企画展) ホテル エルシー | 川崎市中原区 |
1990 | 個展(テーマ:神話の神々) ロイヤルサロン銀座 | 中央区銀座 |
1990 | 個展(企画展) 横浜西口シュール | 横浜市神奈川区 |
1991 | 個展(企画展 : 神話への神々 他) 相鉄美術館 | 横浜市泉区 |
1993 | 個展(テーマ:空への誘い) 銀座アートホール | 中央区銀座 |
1996 | サハラ夢美術館 開館 3ヶ月毎にテーマを展開 | 横浜市都筑区 |
語り部歴
銕仙会能楽堂 (東京・表参道) | 横田年昭(笛、尺八) 横田千世子(一弦琴) 両氏他と共演 |
神宮寺アバロホール (長野県松本) | 鯉沼広行氏(笛)と共演 |
宝積寺テラノホール (横浜市磯子) | 横田年昭(笛、尺八) 横田千世子(一弦琴) 両氏と共演 |
竹林舞台 (伊豆 稲取) | 横田年昭(笛、尺八) 横田千世子(一弦琴) 両氏と共演 |
サハラ夢美術館 | 佐藤貴菜氏(笛、尺八)と共演 |
※上記の他にも様々な場にて多数講演。
竹取物語〜The Tale of the Bamboo-Cutter〜【1986〜1987】
神話〜Mythology〜【1987〜1990】
空への誘い〜Invitation to the sky〜【1990〜1993】
誕生〜Birth〜【1993〜1996】
新世界〜New World〜【1999〜2000】
書籍の紹介
夢をあきらめかけた。
そのとき
この七文字が
目に
飛び込んできた。
「夢は実現する!」
「七色の招待席」
内容紹介
夢を完全に諦めたときだった。「夢は実現する!」と七色の大きな文字が目の前の吊革の上に・・・。ここに記した一つ一つの奇跡のドラマは全て自己の体験に基づいたもので、全きノンフィクションでありリアリティーなのである。事実は小説より奇なりという言葉通り、生きること自体が正に芸術であり、奇跡なのだと自己の伝記を書き進めるにつけ、そう実感してくる。自分自身が子供のようにワクワクし、何かに夢中になり、無の境地に入ったとき、奇跡のドラマが始まるのである!
沙原 秀
シンフォニーの旋律が聴こえてくるように、叙情ゆたかに語られた創作画家・沙原秀の自伝的エッセイ集。45年前のある朝、七色に輝く山々と純白の富士山に出遭い、彼女は奇跡への扉をあけた。絵筆をもったことはほとんどなかったにもかかわらず次々と作品を生み出し、その作品が様々な人との出遭いを導き、能楽堂の舞台に立ち、個人の美術館を建て・・・・・・。そして、サハラ夢美術館は、みんなが「夢」を見出す場所となった。少年、少女、青年、老婦人など訪れる人々に奇跡が起こる。本書を通して、子どものように無邪気で純粋なひとりの女性の生き様に触れてみてください。彼女や彼女の絵と出遭った人々とが織りなす心おどる数々のエピソードから、未来への希望を感じられるはずです。
幻冬舎ルネッサンス 紹介文より
私たちは、日々の生活のなかでこれほどに感動と発見をしているでしょうか。涙あり笑いありの著者の思い出は、感情がリアルに伝わるピュアな文章を通じて、我々に心のストレッチをさせてくれます。なぜ著者はここまで多くの奇跡に遭遇し、そして自身の夢を達成できたのか・・・そんな人生のヒントがこの本には隠されています。著者が私たちに用意してくれた「夢への招待席」。私たちにも、必ず七色の富士山が見える。“夢”は実現する。未来へのネガティブな気持ちを一掃し、大切なものを思い出させてくれる、心を豊かにしてくれる一冊です。
クリエイター:小坂田秀之
画集
「沙原秀の世界」
ジャンル | 芸術 |
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タイトル | 沙原秀の世界 |
著者 | 沙原 秀 |
版型 | オールカラー55ページ |
定価 | 3,000円(税込) |